AI自動化パッケージ
GIVE BOX
EC運営の自動化を「丸ごと」ではなく「部品」で持ち帰る — 5つのパッケージ
持ち帰りパッケージ
API接続ガイド(Amazon / 楽天 / Meta)
実務TTPカード(1枚1分)
コンセプト — 「仕組み丸ごと」ではなく「部品」で渡す
自動化の仕組みは各社の環境に依存します。丸ごと渡しても動きません。
だから「どの会社でも同じ形で使える部品」に切り出して、各自が欲しいものだけ持ち帰れる形にしました。
→ 聞いて終わり。持ち帰れない
→ 手順書+動くコード+罠集で持ち帰る
| 部品の中身 | なぜそれが価値か |
|---|---|
| 手順書(SETUP) — どの画面で何をするかまで具体化 | 公式ドキュメントの「行間」を実体験で埋めてある |
| 動くコード — .envに自分の値を入れれば動く最小構成 | ゼロから書かなくていい。AIに読ませて拡張もできる |
| 罠集(TROUBLESHOOTING) — 実際にハマった事故と対処 | ここが最大の差別化。ネット記事には載っていない |
前提 — 私が何をどう自動化しているか
EC事業(楽天・Amazon・Yahoo!等)の運営を、この1年でAIエージェント組織に再構築してきました。設計思想は3つだけです。
① 固定80% + AI20%
毎回同じ処理はPython等の固定パイプライン(トークン0円)。AIは異常検知・週次の判断・文章生成だけに使う。全部AIにやらせないのがコストと安定性の要。
② 操作と判断の分離
「モールを操作する自動化」と「数字を見て判断する自動化」を絶対に混ぜない。判断は必ず 提案 → 人間の承認 → 実行 の順。
③ 罠を資産化する
事故・ハマりを必ず文書に残し、次の自動化の入力にする。今日配るパッケージの罠集はこの蓄積の抜粋。
パッケージ全体マップ — 自分に効くものを選ぶ
| # | パッケージ | ひとことで |
|---|---|---|
| ① | Amazon API接続完全ガイド | 挫折率の高い広告API申請〜初回レポート取得を最短ルートで |
| ② | 楽天市場リサーチ | 公式APIで競合の月商規模をレンジ推定(2パス三角測量) |
| ③ | Meta API+Ads MCP | 広告リサーチをAIに話しかけるだけでやる環境構築 |
| ④ | 楽天 商品情報更新の自動化 | API/ブラウザ自動化の使い分け基準+動くコード |
| ⑤ | 実務TTPカード10枚 | 踏んだ地雷を1枚1分の運用ルールに変換したもの |
| ⑥ | 楽天2ステップURL スキル | 質問に答えるだけで「自社だけの検索結果URL」が完成(ウィザード+AIスキル) |
| ⑦ | Amazon2ステップURL スキル | 狙いKW×子ASINでSEO導線URLを量産(ウィザード+CLI+AIスキル) |
| ⑧ | Cloudflareダッシュボード構築 | 無料枠で社内ダッシュボード/配布サイトを作る手順+スターター |
① Amazon API接続完全ガイド — 広告APIで挫折しないために
セラーAPI(SP-API)と広告API(Ads API)の2系統を、申請〜初回データ取得まで。特に広告APIは挫折ポイントが構造的に分かりにくいので、先に「種明かし」から入る構成です。
client_id / secret 発行
自社広告なら2〜3営業日
Link application
忘れると永遠に403
POST→ポーリング→gzip JSON
- 日本は極東エンドポイント(-fe)。北米向け記事のコピペは403になる
- レポートは過去95日まで・1リクエスト31日まで → 導入が1日遅れるとデータが1日分永久に消える
- SP-APIの「CANCELLED」は失敗ではなく「データ0件」。失敗扱いにすると毎晩誤アラート
② 楽天市場リサーチ — 競合の月商を「レンジ」で推定する
楽天公式API(商品検索+ランキング)で観測し、2つの独立した方法で月商を推定して突き合わせます。どんな市場を狙うかは各社の戦略。ここは「規模を数字で掴む」万人共通の部品だけを渡します。
パスA 順位法
総合ランキング順位 → 日販目安 → 月商レンジ。
順位→日販の目安表は市販書籍等から各自転記する方式(書式テンプレ同梱)。
パスB レビュー速度法
レビュー増加数 ÷ 記入率(3%) × 単価 → 月商。
スクリプトを2回実行するだけで観測完了。総合圏外の商品(=ほとんどの商品)でも使える。
- 楽天ウェブサービスは仕様刷新済み。ネットの古い記事どおりだと400で動かない(新エンドポイント・キー2点認証に対応済み)
- アプリはIP許可制(テザリング不可)+有効期限1年 — 突然の全滅ポイントを手順書で先回り
- レビュープレゼント実施店は記入率が3%→10〜25%に跳ねる → 補正オプションあり
③ Meta API+Ads MCP — 広告リサーチを「会話」でやる
2026年の正解は「Graph APIを自力で叩くパイプラインを組む」ことではなく、Meta公式のAds MCP(AIツール接続)に乗ることです。構築コストが桁で変わります。
| Graph API 自力構築 | 公式 Ads MCP | |
|---|---|---|
| 初期構築 | アプリ申請・トークン管理・コード実装(数日〜) | 1行登録+OAuth(数分) |
| できること | 実装した分だけ | 約100ツール(Ad Library検索・業界ベンチマーク・診断…) |
| 使い方 | コードを書く | 日本語で話しかける(プロンプト集12本同梱) |
| 向き不向き | 無人の定期実行に必須 | 対話リサーチ・診断はこちらが圧勝 |
- PCからのInstagram連携は必ず失敗するMeta側バグあり → スマホのIGアプリ経由で回避(手順書に収録)
- トークンは約60日で失効し自動延長不可 → 失効前アラートの運用型を同梱
- MCPはOAuth前提=無人定期実行には使えない → 定期処理だけGraph API直叩きに残す切り分け
④ 楽天 商品情報更新の自動化 — API/ブラウザの使い分けが全て
「全部APIで」も「全部ブラウザ自動化で」も挫折します。実運用で確立した切り分け基準と、両方の動くコードを渡します。
| 操作 | 手段 | 補足 |
|---|---|---|
| 商品名・価格・画像参照・説明文・表示/非表示 | ItemAPI | PATCH1発・即時反映・ブラウザ不要 |
| 必須属性が欠けた古い商品 | API不可 | タイトル1文字の変更でも400(IE0418)→ 事前チェック運用を同梱 |
| 新規SKU追加・バリエーション軸の変更 | ブラウザUI | API・CSVとも不可。Playwrightのセッション管理パターンを同梱 |
- 認証は base64(serviceSecret:licenseKey) のESAヘッダー方式。PATCH成功は204(200判定だと全滅)
- 「朝になるとログインが切れる」の真因は2FAでもbot検知でもなくログインフローの通知ページ処理漏れだった — このデバッグ記録ごと収録
- React製の編集画面はJSでの値代入が効かない → 実キーボード入力パターン
⑤ 実務TTPカード10枚 — 踏んだ地雷を運用ルールに変換
1枚1分・「状況 / よくある失敗 / 型 / なぜ」の同一フォーマット。そのまま社内ルールに貼れます。
| # | カード |
|---|---|
| 01 | 楽天2ステップURL(クーポン×検索実績の二毛作) |
| 02 | Amazon2ステップURL(検索結果を自社だけにする) |
| 03 | 競合サイジング3つの罠(6倍ズレる観測ミス) |
| 04 | 変動費で最大なのは配送費(自動化事故の実話) |
| 05 | 部分最適の落とし穴(広告botの停止スパイラル) |
| # | カード |
|---|---|
| 06 | 値下げ判断は限界利益で |
| 07 | 商品数値の正本は2系統(LP実測 vs マスター) |
| 08 | スプレッドシート自動追記はappend禁止 |
| 09 | AIコストは記憶量でなくロード戦略 |
| 10 | データには「今日を逃すと消える」ものがある |
⑥⑦⑧ 追加パッケージ — 2ステップURLの道具化+配信基盤
TTPカード①②で紹介した「2ステップURL」を、質問に答えるだけで作れる道具にしました。狙った商品×狙ったキーワードのSEOをピンポイントで押し上げる導線URLが、誰でも数分で作れます。
⑥ 楽天2ステップURL スキル
楽天の絞り込みUIで自社商品1件まで絞る→URLを貼るだけでウィザードが2ステップURL化。クーポン連結URLも同時生成。タグ実測・1件検証の鉄則を組み込み済み。
wizard.html+AIスキル+TIPS
⑦ Amazon2ステップURL スキル
狙いKW×子ASINでURLを量産。親ASINだと必ず0件になる罠・有効KWの検証手順を組み込み済み。複数KWのランダム遷移HTMLも生成。
wizard.html+CLI+AIスキル+TIPS
⑧ Cloudflareダッシュボード構築ガイド
無料枠で「社内KPIダッシュボード」「レポート配布サイト」を数分でデプロイする手順書+そのまま動くスターターテンプレート(合言葉ゲート付き)。今日この配布サイト自体が、この手順で作られています。
導入のしかた — AIに読ませると一番速い
おすすめの使い方(Claude Code / Cursor等を使っている方)
パッケージのフォルダを開いて、こう頼むだけです:
「このパッケージのSETUP.mdに沿って、うちのアカウントでセットアップを進めて。TROUBLESHOOTING.mdの罠に気をつけて」
手順書・サンプルコード・罠集の3点はそのままAIへの指示書として設計してあります。人間が読んでも、AIに渡しても動くのがこのパッケージの狙いです。
導入するとどうなるか — 3つのリターン
時間が返ってくる
レポートDL・数字転記・商品更新などの定型作業が「スクリプト実行1回」または「完全無人」になる。浮いた時間は判断と企画へ。
事故が減る
罠集は全部「実際に起きたこと」。API申請のやり直し、データの永久欠損、配送費の逆ザヤ——先回りで回避できる。
判断が数字になる
競合の月商レンジ、広告の実コスト、値下げの限界ライン。感覚の会話が数字の会話に変わる。
そして一番大きいのは
APIに一度つながると、その先の自動化(アラート・ダッシュボード・AI分析)が全部この土台の上に載ることです。今日のパッケージは完成品ではなく、各社の自動化の「1段目」です。うまく載ったもの・改造したものがあれば、次回ぜひ逆ギブしてください。
ダウンロード
| 注意事項 |
|---|
| 勉強会参加者の社内利用に限定してください(URL・合言葉・ファイルの再配布はご遠慮ください) |
| 各モール・各プラットフォームの利用規約の範囲内でご利用ください |
| 認証キー・トークン類は必ず .env 等で管理し、gitやチャットに貼らないでください |
| 質問・不具合・改善提案は歓迎です。改造してうまくいった話は次回の会でぜひ共有を |